本日・1月30日は「3分間電話の日」です。
「たった3分の電話に何の意味が?」と思われるかもしれませんが、実はこの「3分間電話」というアイデア、サステナビリティとも結びついているかもしれません。
私たちは毎日、メール、チャット、ビデオ会議と、デジタルツールに囲まれて仕事をしています。便利な反面、これらは大量の電力を消費し、データセンターの負荷を増やし、結果としてCO2排出量を増加させています。
たとえば、1時間のビデオ会議で約1kgのCO2が排出されると言われています。一方、音声のみの電話はその10分の1以下。つまり、「3分間電話」を活用すれば、環境負荷を大幅に減らせるのです。
「でも、ビデオ会議の方が効率的じゃないの?」
確かにそう思いますよね。
でも、本当に毎回ビデオが必要なのでしょうか?
「顔を見ながら話さないと伝わらない」と思いがちですが、実は音声だけでも十分な場面は多いはず。
特に短い打ち合わせや確認事項なら、電話で済ませる方が時間もエネルギーも節約できます。
「3分間電話」のもう一つのメリットは、時間の効率化です。
長い会議やメールのやり取りに疲れていませんか? 3分間という制限があると、自然と話の要点が絞られ、無駄な時間が削減されます。これは、企業の生産性向上にも直結します。
さらに、短時間で終わる電話は、集中力を維持しやすいという利点もあります。長い会議でだらだらと話すよりも、3分間でサクッと結論を出す方が、むしろ効果的です。
「時間は有限な資源」という視点で見ると、これも立派な「持続可能性」戦略と言えるかもしれません。
環境や経済だけでなく、人間関係の持続可能性の面でも、電話は効果がありそうです。
メールやチャットでは伝わりにくいニュアンスも、電話なら声のトーンでカバーできます。たった3分でも、相手の時間を尊重し、直接話すことで信頼関係が築けるのです。
特に企業のサステナビリティ担当者様は、さまざまなステークホルダーと、そして社内外の方々との関係を維持することが必こうした小さなコミュニケーションの積み重ねが重要です。
「3分間電話」は、そのための最適なツールではないでしょうか。
「3分間電話の日」は、私たちにシンプルな問いを投げかけているのかもしれません。
「本当に必要なコミュニケーションは何か?」
「無駄を省き、効率的に伝える方法はないか?」
新年が始まって、明日で1か月。
「いつもの毎日」が戻ってきて、忙しさに取り紛れてしまいそうなこんな時期には、この問いに向き合ってみるのも良いかもしれませんね。
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それではまた、次回のブログで。
執筆担当:川上 佳子
代表取締役 福島 隆史
公認会計士。2008年、SusTBを設立。企業の自主的かつ健全な情報開示をサポート。
川上 佳子
中小企業診断士。銀行、シンクタンク勤務を経て2002年より上場企業の情報開示を支援。