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【ニュース走り書き】「Xデー」は2025年2月26日!?
欧州CSRD等の一部が「簡素化」される可能性

ニュース / 開示基準等

もしかすると年明け早々の2025年2月末にも、欧州CSRDやCSDDDの一部が「簡素化」される…のかもしれません。

 

ニュースソースはForbesのこちらの記事です。

EU Expected To Release Simplified Sustainability Reporting Law In February 2025

 

In a press conference following an informal meeting of EU leadership on November 8, von der Leyen stated they will have an omnibus bill that will take “a huge approach to reduce in one step, in all the different fields, what is agreed is too much today. We will look at the triangle Taxonomy, CSRD, CSDDD.”

(フォン・デア・ライエン氏は「現在、さまざまな分野で合意されていることが多すぎるため、それを一挙に削減する大規模なアプローチを取る」オムニバス法案を提出すると述べました。我々は、トライアングル・タクソノミー、CSRD、CSDDについて検討するつもりです)

Insiders now believe that the proposed Omnibus Simplification Package will most likely be published on February 26, 2025, sooner than originally expected. Once published, a legislative process is triggered that some climate activists believe could reopen negotiations on the intent of the original regulations.

(関係者の間では、提案されている「包括的簡素化パッケージ」は当初の予想よりも早く、2025年2月26日に発表される可能性が高いと考えられています。発表されれば、立法プロセスが開始され、一部の気候活動家は、元の規制の意図に関する交渉が再開される可能性があると信じています)

(出典は上記のForbes記事。日本語は筆者による仮訳)

 

本件に関し、Copenhagen Business SchoolのAndreas Rasche教授は、11月28日付の自身のブログで「タイミングが悪い」と指摘しています。

Rasche氏の指摘するとおり、まだ加盟国の多くで完全に国内法化されていないCSRDは、今後、「簡素化パッケージ」の発表を待つという名目でさらに法制化が遅れる国も出てくることになるでしょう。

一方で、2025年1月1日から適用開始となる企業もあるわけで…

 

2025年は年初から、CSRDやCSDDDをめぐるニュースにより注目していかなければならないようです。

 

取り急ぎ、短いお知らせのみにて失礼いたします。

それではまた、次回のブログで。

 

執筆担当:川上 佳子

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