「サステナビリティの『E』と『S』は比較的書きやすいんだけど、サステナビリティ全般について書く『サステナビリティ・マネジメント』や、『G(ガバナンス)』を書くのはちょっと苦手なんですよね…」
サステナビリティ担当者さまから、こんなお声をいただくことがあります。
こうしたお悩みに役立つかもしれない資料が、金融庁の資料「令和5年度 有価証券報告書レビューの審査結果及び審査結果を踏まえた留意すべき事項等」とその別冊付録です。
まだ見たことがない、という方のために、どんな資料なのかを簡単にご紹介しておきますね。
「有価証券報告書レビュー」は、金融庁が、「上場会社等から提出された有価証券報告書の記載内容の適正性の確保の観点から*1」行っているものです。
このレビューでは、「法令改正関係審査」と「重点テーマ審査」が行われているのですが、直近の調査(令和5年度)では、後者の「重点テーマ」に「サステナビリティに関する企業の取組の開示」が選ばれました。
このレビューの結果として公表された資料が、
です。
また、この「留意すべき事項等」を具体的な企業開示事例で説明した資料として、別冊付録の
も出ています。
具体的な事例が示されているぶん、後者の「別冊付録」のほうがよりわかりやすいと思います。
よろしければぜひご覧ください。
ページのサンプル:
上でご紹介したのは令和5年度の調査結果ですが、令和6年度の調査も現在、進んでいます。
(3月~7月決算企業さまであれば、すでにご回答提出済みですね)
令和6年度も、「有価証券報告書レビュー」の重点テーマは「サステナビリティに関する企業の取組の開示」となっています *1ので、参考になりそうですね。
今週もお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた、来週のブログで。
執筆担当:川上 佳子
*1 出典:金融庁「令和6年度 有価証券報告書レビューの実施について」
代表取締役 福島 隆史
公認会計士。2008年、SusTBを設立。企業の自主的かつ健全な情報開示をサポート。
川上 佳子
中小企業診断士。銀行、シンクタンク勤務を経て2002年より上場企業の情報開示を支援。