興味深いリリースを見つけました。
グローバル水リスク評価のためのオンラインプラットフォーム「Water Security Compass 」(β版*1)が公開されたそうです。
世界各地の水の需給を踏まえた水不足リスクを将来にわたって用途別に把握できる、世界初*2のオンラインプラットフォーム「Water Security Compass」とのことです。
Water Security Compass は、淡水資源の時間的・空間的な偏在も考慮して企業の水リスクや水環境に及ぼす影響を評価し、ウォーター・スチュワードシップに向けた洞察を得るために開発されたツールです。最新データと最先端の全球水資源モデルH08 を活用して、気象・気候条件や水インフラの運用によって変動する流域の水資源量を時間的・空間的に高解像度で計算し、ビジネスや水環境の水リスクの影響評価に向けた様々な指標を提供します。
(出典:Water Security Compassホームページ)
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科が、
「水資源保全をリードする企業」である
- サントリーホールディングス(株)
- ID&Eホールディングス(株)傘下の日本工営(株)
とともに、
東京大学社会連携講座「グローバル水循環社会連携講座*3」を通じて開発したそうです。
①人間や川などに棲む生き物が必要とする水資源に対する不足の程度を可視化
②農業用水、工業用水、生活用水など、用途別に水が不足する可能性の高い地域を特定
③上記①②を踏まえ、実際に水不足が発生しうる地域を特定し、対策に繋げることが可能
現在、世界中のさまざまな企業や組織が、気候変動に伴う水リスクへの対策を行っています。
「Water Security Compass」は、そうした活動の精度を高める一助となり、グローバルな水資源保全活動の一層の推進につながることを目指しています。
また、得られた知見や実績を基に、より広範囲なグローバル規模での活用や、国際的に議論され始めている水に関するルール形成などにも貢献していきたいと考えています。
(出典:東京大学工学部リリース*4)
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TNFDやSBTNなどの情報開示に使いたい!という企業さまもあるのではないでしょうか。
私も、これから勉強していきたいと思います。
走り書きのため、短いお知らせのみで失礼します…
それではまた、次回のブログで!
執筆担当:川上 佳子
*1 「正式版の公開は2025年を予定しており、今後データや機能の改良・修正を順次実施していく予定」とのことです。
*2 東京大学社会連携講座「グローバル水循環社会連携講座」調べ
*3 グローバル水循環社会連携講座への参画団体は、下記の通りです(出典:リリース)。
・国立大学法人東京大学 大学院工学系研究科 社会基盤学専攻
・サントリーホールディングス株式会社
・サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社 水科学研究所
・日本工営株式会社 中央研究所 先端研究センター
*4 サントリーさん、日本工営さんからも同内容のリリースが10月10日付で発表されています。
https://www.suntory.co.jp/news/article/14680.html
https://pdf.irpocket.com/C9161/n85z/TRwj/bYWL.pdf
代表取締役 福島 隆史
公認会計士。2008年、SusTBを設立。企業の自主的かつ健全な情報開示をサポート。
川上 佳子
中小企業診断士。銀行、シンクタンク勤務を経て2002年より上場企業の情報開示を支援。