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脱炭素アドバイザー資格「アドバンスト」の認定が
受けられるようになりました

脱炭素

脱炭素を担う人材が不足。需要は右肩上がり

脱炭素を推進するにあたり、今、不足しているのが「人材」です。

NHKの報道によれば、

  • 「民間のシンクタンクは、脱炭素スキルを持った人材は、日本国内だけで今後10年間で、新たに270万人が必要になると試算(270万人は、現在の北海道全体の労働者の数に相当する規模)

とのことで、転職市場では、脱炭素人材の求人が「6年間で約6倍に急増」になっているのだとか。

 

脱炭素人材育成のため、環境省が制度を立ち上げ

こうした状況を踏まえ、2023年、環境省は「脱炭素アドバイザー資格の認定制度」を立ち上げました。

これは、環境省の基準*1を満たした民間資格の合格者を「脱炭素アドバイザー」に認定する制度で、2023年10月1日から運用が始まっています。

(出典:環境省ホームページ「脱炭素アドバイザー資格の認定制度」)

 

認定レベルは3種類

脱炭素アドバイザー資格の認定制度には、3つの認定レベルがあります。

(出典:環境省ホームページ「脱炭素アドバイザー資格の認定制度」)

 

認定レベルに応じた資格取得者のイメージや、資格取得者に求められる役割は次のように整理されています。

 

(出典:環境省資料「脱炭素アドバイザー資格制度認定事業の概要」)

 

2024秋からアドバンストレベルの認定を開始

2023年10月・運用開始からの約1年間は、3つのレベルのうち一番下の「脱炭素アドバイザー ベーシック」だけしか取得することはできませんでしたが*2

2024年9月1日付で、新たに「脱炭素アドバイザー アドバンスト」認定を受けた資格が2つ誕生しました。

(出典:環境省ホームページ「脱炭素アドバイザー資格の認定制度」)

 

「アドバンスト」の人材に求められる役割は、「企業に対し、脱炭素の経営上の重要性(リスク・機会)、GHG排出量の計測方法や企業共通の削減手法を説明できること」。

「ベーシック」よりもぐっと実践的な内容になっています。
これを機に、企業様での取得も進んでいくのでしょうか。

企業様を支援する側の私たちも一層専門性を高め、お役に立てるよう精進しなければなりませんね。
頑張ります!

ーーー

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

週末が3連休となる方、どうぞ良いお休みをお過ごしください。

 

それではまた、次回のブログで。

執筆担当:川上 佳子


*1 正式名称は「脱炭素アドバイザー資格制度認定ガイドライン」。詳細な説明とガイドラインの閲覧は、環境省報道発表資料(2023年3月1日)「脱炭素アドバイザー資格制度認定ガイドラインの公表について

*2 令和5年10月1日付で「脱炭素アドバイザー ベーシック」の認定を受けた資格は以下の5種類。(出典:環境省資料「脱炭素アドバイザー資格制度認定事業の概要」)

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執筆者

  • 代表取締役 福島 隆史

    公認会計士。2008年、SusTBを設立。企業の自主的かつ健全な情報開示をサポート。

  • 川上 佳子

    中小企業診断士。銀行、シンクタンク勤務を経て2002年より上場企業の情報開示を支援。