ダイバーシティ経営が一般化し、人材を「ジェンダー」「年齢」「国籍」といった属性で整理することが当たり前の時代になりました。
ですが、制度が進んだように見える一方で、どこか歯車が噛み合わない感覚を覚えることはないでしょうか。
女性だから。
若手だから。
管理職だから——。
社会も企業も、人を「わかりやすいラベル」で語りすぎている。
その結果、個人が持つ熱量や奥行き、可能性が、見えにくくなってしまうことがあります。
明日からの連載《ダイバーシティの再定義》(全2回)では、
「属性で語るダイバーシティ」から
「個の解像度で理解するダイバーシティ」へ
という視点の転換を探っていきます。
第1回では、「働き方」を巡る社会のラベリングを。
第2回では、「個人」を巡る組織のラベリングを。
2つのスケールを横断しながら、私たちがいま本当に必要としている「人を見るまなざし」を考えていきます。
高市総理の「働いて、働いて…」という発言、そしてこれが新語・流行語大賞をとったこ都に対するさまざまな反応は、社会が「働くこと」をどれほど単純化して語っているかを示す上で象徴的であったと考えます。
働き方を属性化し、個々の背景やケア負担、価値観を見落としてしまう社会構造は、いつの間にか人々の選択肢を奪い、持続可能性を蝕んでいます。
この記事では、働き方にまつわる「低解像度な」語りをほぐしながら、社会全体の人間観を問い直します。
ジェンダー・年齢・国籍といった属性は、人を理解するうえで便利な地図にはなりますが、それだけで人の輪郭までは掴めません。
キックボクシングで拳を振るう女性、ヘルシー志向を自認しつつ濃厚なカルボらーめんを求める人、一見穏やかに見えて強い負けん気を宿す人——。
人が持つ「らしさの外側」には、組織を動かす熱量が潜んでいます。
この記事では、Official髭男dismの名曲「らしさ」を手がかりに、人的資本経営が本当に向き合うべき個の奥行きについて考えていきます。
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明日からの連載を楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。
それではまた、明日のブログで。
執筆担当:川上 佳子
代表取締役 福島 隆史
公認会計士。2008年、SusTBを設立。企業の自主的かつ健全な情報開示をサポート。
川上 佳子
中小企業診断士。銀行、シンクタンク勤務を経て2002年より上場企業の情報開示を支援。