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この記事の3つのポイント
水が動くと、私たちの目や脳は自然と引き寄せられます。水面のきらめきや涼しげな音、そして「つかまえる」「流れに身を任せる」といった行動が、適度なスリルや達成感を生み出します。
流しそうめんやウォータースライダーに人気が集まる理由は、こうした“流れ”と“ちょっとしたゲーム性”の組み合わせにあるのかもしれません。
そんな流しそうめん人気にあやかってか(?)、今週末、二子玉川ライズでは日本コカ・コーラさんが納涼イベント「流し い・ろ・は・す」を開催するそうです。
高さ4メートル、全長15メートルのスライダーを冷たい「い・ろ・は・す」ボトルが滑り降り、参加者はそれをキャッチして涼を楽しみます。
会場では打ち水パフォーマンスも行われ、暑さを和らげる演出もなされるのだとか。
この「流し い・ろ・は・す」、設計次第でサステナビリティ推進の場――特にボトルtoボトルの水平リサイクルを促す仕掛けに発展させられそうに思いましたので、ちょっとアイディアを整理してみました。
回収行動の「習慣化」
い・ろ・は・すのボトルは100%リサイクルPETで、一般的なバージンPET比で約60%のCO₂削減。しかもつぶせば、体積2割減*=回収・物流の効率化に直結します。
配布→その場で「つぶす・ラベル/キャップ分別・返す」までを一連の体験に組み込むと、正しい行動が自然に身につきます。
目に見える目標
日本コカ・コーラさんは、「販売本数と同数を回収」という方向性を掲げています。
会場で回収率を掲示すれば、目標と自分の行動がどうつながっているのかを、参加者が実感できます。
循環のデモ
日本コカ・コーラさんには、スポーツイベントで現地回収→ボトルtoボトル再生の事例があります。
今回も回収箱+現地告知を入れれば、単なる配布会から“循環の実験場”に格上げできます。
せっかくの大量サンプリングイベントですから、回収・分別の導線と数値の公開までできれば、立派なサステナビリティイベントになります。
「流し」は人を惹きつける強力な仕掛け。そこに回収の体験→計測→可視化を組み込めば、“意味ない”が“意味ある”に変わるのではないでしょうか。イベントの軽やかさは、大きな武器です。
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今週もお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた、来週のブログで。
執筆担当:川上 佳子
* 2022年の「新ボトル」は従来の『ecoるボトル しぼる』比でたたんだ後の容積が約2割小さいとされています。(出典:リリース)
代表取締役 福島 隆史
公認会計士。2008年、SusTBを設立。企業の自主的かつ健全な情報開示をサポート。
川上 佳子
中小企業診断士。銀行、シンクタンク勤務を経て2002年より上場企業の情報開示を支援。